2023年いよいよミャンマーでの活動が可能となりました。
確かにまだまだ政情は不安定です。
でもこの度岸先生は米野木歯科を退職し、長年の目標を達成すべくミャンマーに渡ることになりました。
首都ネビドーで口唇・口蓋裂の手術および、現地歯科医の教育を開始しております。
岸先生のゆるいミャンマー生活ブログ
是非熱い応援メッセージをお願いします。
コロナウイルスの蔓延から渡航制限が解かれると期待していたミャンマーですが、情勢が悪化しておりボランティア活動ができません。
患者さんは今も待っており、プロジェクトの再開が望まれます。
往事の活動内容について岸直子医師の活動の記録やその思いをリンクしました。
ジャパンハートは「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に 国、地域、人種、政治、宗教、境遇を問わず、全てのひとが平等に医療を受けることができ、 “生まれてきてよかった”と思える社会の実現を目指し活動しています。
米野木歯科はジャパンハートの活動に賛同しております。
わずかばかりですが寄付とその活動を行っている先生方を応援しております。
当院で診療している岸直子先生は主にミャンマーにおけるジャパンハートの国際医療協力で
活躍中です。(歯科分野では口唇口蓋裂の手術等)
そのため、定期的に1週間ちょっと留守にしますがご理解お願いします。
ジャパンハートに関する詳しい情報は下記バーナーをクリック!
活動に興味を持って賛同して頂ければ幸いです。
ご紹介いただきました岸直子です。
専門は歯科口腔外科です。
米野木歯科では主に月・火・木・金・土
を担当しております。
ほぼ毎月(期間は10日程度)ミャンマーに渡り、ジャパンハートの医療援助活動(ボランティア)に参加し、主に※口唇口蓋裂の患者さんを対象に手術を行っています
※口唇口蓋裂とは生まれたときから、唇(口唇)や上あご(口蓋)がつながっていない状態のことをいいます。日本では約500~600人の確立で生まれます。
日本では治療体系がととのっているため、生後3か月でくちびるを、1才~1才半で上あごを閉じる手術をするため、見た目にはほとんど分かりませんし、ちゃんと治療すればなんの問題もなく生活することができる疾患です。
しかしながらミャンマーでは経済的理由、地理的問題、専門家の圧倒的な不足などにより治療を受けることができず未治療のまま成長する患者さんが数多く存在します。
上くちびるが開いた状態ですので、審美的な問題があり、学校や社会に出ることなく、ひっそりと暮らす人も存在します。また上あごも開いた状態だと、うまく食事がとれなかったり、話ができなかったりするため、生活に大きな支障が出てしまいます。
現在ミャンマーには日本を含め欧米諸国などから治療援助活動として手術を提供する団体が多くみられるようになりましたが、実は口唇口蓋裂はただ手術をすればいいだけではなく、その他の治療やケアも必要なのです。
赤ちゃんの場合、くちびるや上あごが割れているため、うまくミルクを飲むことができません。そのため深刻な栄養不良状態となり、2才の時点て体重が10kgを満たない子供をたくさん見てきました。低体重の状態で来院するため手術したくても出来ないという厳しい現状があります。
日本ではホッツ床といって赤ちゃんの上あごを覆うプレート作り、ミルクを飲みやすくします。また吸う力が弱いため、専用のニップルを使って哺乳を行います。
言葉に関してもただ上あごを閉じただけでうまく話せるわけではなく、手術をした後、言語聴覚士によることばの訓練を受けてはじめて問題なくしゃべれるようになるのです。
また上あごの発達や歯並びにも問題があるため歯の矯正治療が必要になってきます。
くちびるを手術した痕がどうしても気になる患者さんは小学校に入る前、あるいは成人する前などに修正手術を受ける場合もあります。
このように口唇口蓋裂は大人になるまでに様々な治療が必要なわけですが、ミャンマーにはそのような治療体制が整っておらず、患者さんたちは様々な問題を抱えながら生活しているのが実情です。
現在私はミャンマーにも日本のような一貫治療を提供したいと思い、ジャパンハートで「口唇口蓋裂総合治療プロジェクト」を立ち上げました。上記にあげたような治療が提供できるまでの道のりは長く、たくさんの課題もあります。歩みは少しずつかもしれませんが、患者さんが治療を受けることによって日々の生活を“幸せだなぁ”と感じられるお手伝いができればいいなと思っています。
米野木歯科では木土日に担当。
世界を変える医療」は、東南アジアで15年以上にわたり医療活動などを続けるNPO法人ジャパンハート。これまで救ってきた患者は20万人以上。今では医師や看護師など年間800人以上のボランティアが参加する。大勢のボランティアがやってくる理由は、参加のハードルが高くないこと。はじめは1人で活動を始めた創設者の吉岡。「どんな患者も断らない」を信条に治療を続けてきた。1人でも多く救うには「組織」が必要で、ボランティアで運営できる仕組みを作り上げた。「医療の届かないところに医療を届ける」という活動は国内でも展開。持続できるNPOとは?ジャパンハートの活動に密着した。米野木歯科の歯科医、岸直子先生・飯田晃久先生も参加されております。飯田晃久先生が出演されております。是非ご覧き、賛同してもらえたら嬉しいです。